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25日から、少し帰省しました。
静岡への帰り道は、友人の結婚式に出席するため同じく帰省するアキヒデに乗っけてもらい、
道中は建築ツアーをしながら一日かけて4つほど見て回りました。


小笠原資料館/世島和世

長野県飯田市の旧小笠原家住宅の横にこの現代的な資料館がありました。
旧家も重文で見学可能。僕らの時は受け付けのお爺ちゃんが丁寧に解説しながら案内してくれました。けっこう旧家も楽しめます!

資料館は緩やかな弧をえがいた細長い形状。サブォア邸を連想させるスロープ、ピロティなどとはかけはなれ、館内はガラス張りです。ペンキを垂らしたようなペイントがガラスに施されておりレースのカーテンのような役目とファサードの白っぽさをつくっているのでしょう。

どうやら世島さんの母方が小笠原家の出身だとか…



秋野不矩美術館/藤森照信

静岡県の天竜にあるこの美術館、駐車してからここまで若干上り坂をあるくのですが、ラピュタやナウシカにでてきそうなかわいい感じです。中に入るのをわくわくさせます。

内側の仕上げは、スサをまぜた土壁?のようなざらざらした手仕事がいいです。いかにもフジモリですが。靴をぬぎ素足で拝観するってのもいいです。一階奥の展示室は床が石なため思わず手でその感触を確かめてしまいました。
その場で座り込んで鑑賞するくらいの感じがちょうどいいでしょうね。

写真は屋外デッキ。こんなところも質感だけで全然違うんですね。



ねむの木こども美術館/藤森照信

一般の美術館にありがちな収蔵庫や裏動線が重視されていない美術館。
入場料を払うと、一端外へ。少し傾斜をのぼり、2階の展示室へ。

美術館に光庭や屋外展示などをつくることなく、外部そのものへ出てしまう導線です。きっと敷地境界なんてものも存在しません。それゆえ、建物がたつ傾斜地と一体になってるんですね。

中は漆喰がきれいに塗られた真っ白な空間。もちろんフジモリリズムですが、キノコのような部分の内部はドーム状になっており、教会とかにある特異な空間です。展示されている子供たちの絵も相まって、じ〜んときちゃいました。

 
同ねむの木学園内にあるもう一つのこども美術館は坂茂のもの。
新しい美術館が完成したため現在は使われていないとのことで、中には入れませんでしたが、
三角形のハニカム構造でできていて(カーンのように)、自然光が降り注ぐようになっている気がします。


帰り道は、高速で清水方面へ向かおうとしたところ、金谷をとおってなぜか牧ノ原台地へ。
あの景色はまたすごいです。長野で言えば秋に黄金の稲穂がつづくような、スペイン南部のオリーブ畑のような感じで、台地のため地平線まで茶畑が広がっています。車をとめてゆっくり見てみたかったなぁと…
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